理系大学院生の機材れびゅー

音楽とギターとガジェットをこよなく愛する理系大学院生のブログです

理系大学院生にとっての就活とは

こんにちは、機材レビューです。

今日はレビューではなく体験談を綴っていきます。 僕は現在理系の修士2年生として都内国立大学に在籍しています。ついこの前就職活動を終えて、今はコロナとどう向き合っていくかを考えながら日々修了に向けて実験を行なっています。

今日皆さんにお伝えしたいのは理系の大学院生にとっての就活とはなんだったのかということについてです。結論から言えばなめていると痛い目に遭います。正直、理系院卒なんて引く手数多だと思っているそこのあなた、気をつけてくださいね。

高校〜浪人時代

まずは簡単な身の上から。僕は私立中高一貫校から一浪して大学に入りました。中高はいわゆる進学校で中学時代はみんな遊んでいるのに高校生になり、志望大学の話になればみな口を揃えて旧帝大やトップクラスの私大を挙げるようなところでした。その中のどれくらいの割合の人が確固たる意思を持ってそのような志望校を掲げていたかは定かではないですが、少なくとも僕自身はその環境下で周りと違う判断ができるほど意思を持っていなかったので、周りに同調するように、周りが行くと言っているし実際に行くだろうからという理由で高い目標を口にしていたのでした。

結果は裏切らないもので、周りに合わせて足並みをそろえることが目的で挑んだ一年目の受験は惨敗。浪人することになります。その後一年毎日のように予備校に通い、翌年、今の大学に無事合格することができたのです。

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河合塾

さて、ここまでの話で重要なことは、僕が今の大学に入った理由は「やりたい学問があるから」「〜〜先生に師事したいから」「就職に強そうだから」とかではなく、単に周りが目指していて、それに合わせていかないと何となく取り残されてしまうのではという不安があったからに他なりません。中高ではもちろん、予備校では「〜〜大学特別クラス」に高校からの浪人仲間がみんな行くからそこに行こうという安易な考えで所属し、もちろんそこででは周りに合わせてその大学を盲目的に目指していたわけです。

周りと足並みを揃えていればよかっただけの時代というのはここまでで、その先は自分で周りと異なる選択肢を選ぶというフェイズがいくつも待っていました。

学部時代

入学してしまえばもう安泰だと思っていた僕でしたが僕の大学では入学後に学部を決める仕組みになっていて、そこで初めて自分の意思で(周りに流されずに)選択することを求められたわけです。今思えばこの時に最初に自分がただ周りに合わせて生きてきたことに気づいたのでしょう。〜やりたいから〜学部にするとか、将来はこうなりたいから〜に行くとか言っている友人たちを横目に、自分がやりたいことなどかんがえてこなかった僕は途方に暮れてしまい、進学するための努力をすることが全くできませんでした。その結果、最終的に進学するために特に努力が必要のない学部、つまり定員割れしている学部へと進むことになりました。この話は何も僕が特別だったわけではなく、周りにも同じ思いの人がたくさんいたのではないかと思います。彼らも結局僕と同じように目標がないことをうまく隠して生きていたはずです。

思うにこの時点ではまだ僕はone of them であって大きな失敗をしているわけではなかったのです。僕が就活に失敗した大きな原因の一つはここで学習しなかったことでした。周りも明確な目標や意思がなかった(かもしれない)状況で、それをうまく隠していただけで、反省材料としてそこから学びを得たはずなんです。それを僕はしませんでした。目標を自らの意思で定めて、それに向かって努力するというプロセスから逃れることはできず、きちんと向き合わなければならないということをここで学ばなければならなかったんです。

長くなってきたので続きはまた今度。 これから就活が本格化する誰かの参考になれば幸いです。